「QOL(Quality of Life)」という言葉があります。
直訳すると“生活の質”や”人生の質”などと訳される。
どれだけ贅沢をしているかではなく、
日々をどれくらい心地よく過ごせているか、
そんな指標のようなものと、僕は理解しています。
QOLを上げる!と聞くと、
非日常の出来事や、贅沢な事を思い浮かべるかもしれません。
もちろん、それらは特別な体験で、
その瞬間の満足度は高いと思います。
ただ、
それが日常になるわけではありません。
むしろ、
日々の満足度を形作っているのは
もっと身近なものなんだと思います。
例えば、
毎日使うペンやノート。
僕は、BiCのクリックゴールドと、
コクヨの測量野帳を気に入っていて、
身の回りの筆記具はそれで揃えています。
特別高価なものではないけれど、
手に取るたび、少しだけ口角が上がる。
その小さな感覚が、
まるで、
硬く薄い
2Hで描いていた線が___
柔らかく濃い
3Bへと変わるように___
僕の
日常の輪郭を
くっきり整えてくれる気がしています。
もう一つは、毎日飲むコーヒー。
外で飲む優雅な一杯もいいですが、
自分で淹れて持ち歩く時間も、
わりと好きです。
使っているのは、Riversの
セラミックコーティングタンブラー。
これも特別高価ではありませんが、
味の印象や口当たりがよくて、
ほとんど毎日持ち歩いています。
こうした
“毎日触れるもの”が
自分に合っていると、
一日の中で感じる小さなストレスが減り、
逆に、
心地よさの層が
少しずつ重なってるように感じます。
特別な出来事ではなく、
日常の中にあるものを少しずつ整えていくこと。
それが結果的に、
日常の濃度を、
ほんのり高めてくれるのではないかと思います。
派手さはないけれど、
自分にとってしっくりくるものに囲まれている状態。
そうした感覚が、
日常の濃さを、
ゆっくりと育てていくのだと思います。
脇田達也