最近、「身体感覚」って言葉をよく考えます。
普段の生活って、
スマホ・仕事・予定・考えごと…

気づくと、ほとんど頭で生きていて、
自分の身体そのものを感じる時間って、実はすごく少ないんですよね。
でも、僕たちが生活する上で、感じて、動いて、判断している土台って、
結局ぜんぶ 身体感覚 なんだと思います。
■ 身体感覚って、なに?
簡単に言うと、身体感覚とは
・呼吸の深さ
・背骨が丸まっているか?いないか?
・足の裏が床にどうついているか?
・肩や腰の力み
・重心の位置

こういった
「今の自分の身体の状態を感じとる力」のことです。
解剖学・生理学的には、
この中核になるのが 固有感覚。
固有感覚とは、
筋肉・関節・腱・靭帯などにある感覚受容器から得られる
「身体の位置」「動き」「力の大きさ」を脳に伝える感覚情報のことです。
この固有感覚がしっかり働いていると、
目で見なくても、自分の姿勢や動きが自然とわかり、
無理のないスムーズな動作が可能になります。
ピラティスでは、
まさにこの固有感覚を呼び覚まし、身体と脳のコミュニケーションを取り戻していく作業をしています。
■ ピラティスは、身体感覚を取り戻す時間
ピラティスって、
見た目は筋トレの様なエクササイズですが、
本質は 身体感覚の再教育 だと思っています。
どこが動いているか
どこで支えているか
どこに力が入りすぎているか
どこがサボっているか
こういう内側の感覚に気づきながら動くことで、
神経と筋肉のつながりが整って、
身体は自然にラクな動き方を思い出していきます。

■ 身体感覚が変わると、日常も変わる
レッスンを続けていると、
「疲れにくくなった」
「呼吸が楽になった」
「腰の痛みを気にしなくなった」
「なんか気持ちが落ち着く」
こういう声をよく聞きます。
これは偶然じゃなくて、
身体感覚が整うと、脳も心も自然と落ち着くからだと思います。
最近の研究でも、
身体の内側の感覚(内受容感覚)や体の位置感覚(固有受容感覚)が、
感情や判断、集中力にも大きく関係していることがわかってきています。
■ TIGが大切にしていること
TIGでは
「キレイにそれっぽく動く」よりも
「自分の身体をちゃんと感じながら動く」ことを大切にしています。
身体感覚が戻ってくると、
人は自然と自分の身体を大切に扱いはじめます。
「間食を減らすようになった」
「なるべく早く寝るようにしている」
「スマホを見る時間を少し減らして、目や首を休ませるようになった」
「できるだけ階段を使うようになった」
その変化こそが、
ピラティスの一番の価値だと思っています。
■ まとめ
筋力や柔軟性は年齢とともに変わります。
でも、「身体を感じる力は一生、育て続けられます!」
その土台をつくる時間として、
ピラティスがあって、
TIGがその場所でありたいと思っています。
脇田達也
参考:寺澤悠理(2017)「感情関連疾患と内受容感覚の下位概念について」『バイオフィードバック研究』44(2).